2012/11/30

SD: 「持続可能な活性」

ジオパークは「保全」「教育」「持続可能な観光」を掲げているが、
それぞれの保全、教育、観光の「位置づけ」を考えてみると、
地域にある地質的や自然的な”遺産”を保全し、その遺産を教育によって「地域の人々に」普及・推進して、
a. 生きている地球ということを理解してもらい、
b. 地質から文化までを含んだ総合的な地域像を描いてもらうことの両方が狙いに含まれる。
aは地球科学的な理解、bは地域像の把握であるが、どちらも興味深い、魅力的な内容である。

こうした魅力は、自然は自ら語れないため、地域の人がガイドスキルを使って「観光客」に伝える。
そう考えるならば、教育は、ジオパークにおいて保全と観光の架け橋を担っているといえる。


ただし、ジオパークでいわれる観光は、持続可能な観光である。
持続可能な観光は、観光が、将来にわたって続いていくことができる状態を頭に入れながら、現在の観光活動を行うということであると思う。
観光という産業が将来にわたって続いていくためには、自然が保全されていることに加えて、人々がそうした考えを共有していることや、地元地域の経済規模に見合った規模の観光であることがとても大切になってくる。
そうしたバランスを保とうとすることは、地域の持続可能性を獲得しようとする動きとみなせる。

こうした自然のこと、地域の人々のこと、地域の経済のことを考えて、それらのバランスを保ちながら地域が将来的にも続いていけるように考えることは、SD=持続可能な発展の考えかたとそっくりである。
持続可能な発展の発展ということばは、活性ということばに置き換えても良い気がする。
日本の地域は、いまや地域発展というより、地域活性化という言葉の方が身近なものになっているとおもわれるから、Developmentという言葉を日本の地域社会に置いてみると、活性に変換されても良いのでは?


ジオパークにおける教育は保全と観光の架け橋の位置にあり、
観光は持続可能な地域社会を狙いとしていることを考え合わせると、
ジオパークにおける教育は、持続可能な社会を狙いとした教育であると言える。
それはESDと呼ばれている教育の考え方である。