2014/04/01

空間に関する行動コンピテンシー raumbezogene Handlungskompetenz

ドイツ地理教育の最上位目標は、1970年代からHeltmut KöckによってRaumverhaltenskompetenz(空間行動コンピテンシー)として定義づけられ、広く知られてきた。Köckによると、それは「地球空間に関して効果的かつ妥当な行動をとるための能力と態度」であり、その具体的な能力と態度とは、空間的構造やプロセスなどについて考え・行動することであるとされた。しかしながらその解釈にはさまざまなバリエーションがみられ、多くの議論を呼んだ。
現在では、ドイツ地理学会の公刊した地理科スタンダードの影響が大きく、そこでいわれている「空間に関する行動コンピテンシー」にとって代わられたといえる。スタンダードによると地理教育の目標は、「地球上にある様々な自然的事象と社会的活動の間の関係性に対する認識力・理解力(Einsicht)とそれに基づいて形成される空間に関する行動コンピテンシー」としている。
こうした認識力・理解力と行動力とが明確に分別された背景には、環境教育における環境知≠環境行動という反省があると思われる。(Viehrig, K.u. Volz, D. 2013)