・自己評価表はGGNのメンバー,つまり世界ジオパークネットワークへの加盟申請に際し,事前にジオパーク活動の自己評価に用いられるものであり,評価に関する項目及び得点配分が記載されているチェックシート形式の評価表である.
・自己評価票は「地質と景観」,「運営組織」,「情報整備と環境教育」,「ジオツーリズム」,「地域経済の将来性」といったカテゴリーから構成されている.
・教育は,「情報整備と環境教育」というカテゴリーに含まれており,このカテゴリーが自己評価表全体(100%)に占める得点割合は最大で15%となっている.これは,主に地質保全に関する項目である「地質と景観」の35%,活動主体の組織や予算についての項目「運営組織」の25%に次ぐ位置づけで,「ジオツーリズム」とは同じ15%であり,「地域経済の将来性」の10%よりは多く配分されている.この得点配分比率からは,ジオパーク加盟登録時には地質保全と地域の運営組織が最重要視される一方,これらに対して(情報整備と)教育は相対的に低い位置づけであることが読み取れる.
・さらに細分化されたカテゴリーのポイント配分: 環境教育プログラム(200ポイント),地域の学校に対する情報提供(170ポイント),教材開発(120ポイント),出版物(70ポイント),ガイドの教育体制(60ポイント), 教育プログラムの広告宣伝(70ポイント),教育旅行への準備状況(70ポイント)
環境教育の専門家が常勤でいることや教育プログラムに関する情報発信が重視されている.