2011/09/25

ベルリン民族学博物館

展示品のなかにひとつだけフンボルトが南米から持って帰ってきたものがあります。
第一室の奥にあるシャーレで、どこにもフンボルトが持って帰ってきたとも書いてませんし、係員も知りませんでしたが、民族学博物館のナーザーさんが教えてくれました。
石器のシャーレの全表面に対して装飾が施され、淵は天上界を表し、内側は人間界、底の部分は地底を表しているようで、南米先住民の世界観が刻まれていました。
世界をどう見るか、というのはフンボルトのテーマだったような気がします。彼自身は測量機器を持って世界に出て行きました。(ダニエルケールマン Die Vermessung der Welt :「世界の測量」三修社)